最新の不動産テックサービスを紹介 不動産テック協会

不動産テック協会(東京都渋谷区)は、ビジネスマッチング部会を開催した。不動産テック企業3社が登壇し、短時間でプレゼンテーションするピッチ形式により、各社の提供する最新テクノロジーの不動産テックサービスを紹介した。

Housmart(東京都中央区)代表取締役の針山昌幸氏は、不動産売買仲介向けに同社が提供する追客支援システム「PropoCloud」を紹介し、「不動産営業担当者が手厚くフォローできる顧客は、顧客全体の5割程度と言われる。生産性の向上には、その数を増やす、もしくは成約の歩留まりを上げる必要がある。ただ、スマートフォンで手軽に集められて情報があふれているため、物件購入検討者がじっくりと見定めやすくなり、検討期間が長期化している。そこで当社システムを活用すると、顧客情報を登録すれば個々のニーズに合った物件情報を自動追客によって提案できる。送信したメールへの反応状況が分かり、意欲の高まっている顧客にアプローチが可能となる。成約率が高まり、営業担当者の業務負担を軽減できる」と説明した。

パレットクラウド(東京都渋谷区)カスタマーサクセス部の丸山遼大氏は、同社が提供する入居者アプリ「パレット管理」を紹介し、「各社専用で運用できる独自アプリを作成でき、導入運用戸数はすでに300万戸を超えている。様々な機能を持ち、例えば、入居時チェック機能は、入居する際に居住者が室内の現況を撮影してオンラインで不動産管理会社と共有しやすく、原状回復時のトラブルも防ぐ。各種の配布書類もオンライン化し、ペーパーレス運用が可能になる。契約の更新もオンラインで簡便化される。業務効率化のツールとしてだけでなく、コミュニケーションを高めるサービスプラットフォームとして活用できる」と説明した。

ⅰYell(東京都渋谷区)Customer Engagemnt Office Office長 兼 社長付 ダンドリリフォーム担当の坂斉桃子氏は、住宅ローン手続き代行サービス「いえーる ダンドリ」の新シリーズとなるリフォーム向けの「いえーる ダンドリリフォーム」を紹介し、「当社の住宅ローン向けサービス『いえーる ダンドリ』は、最新テクノロジーと、全国250金融機関のローン審査方法を熟知する独自のサービス運用を強みに、すでに2500社以上の不動産・建設会社が活用している。これに今回、リフォーム向けのローン手続き代行サービスを加えた。住宅の取得時に比べてリフォームでは、ローンがほとんどの場合で使われずに、現金払いが慣習化している。背景には、リフォームローンに関する情報と共に商品プラン自体の少なさがある。リフォーム市場が拡大を続けていく中で、当社サービスの提供を通じてこれらの課題の解消を支援し、利用する不動産・建設会社が他社との差別化を図りつつ、新たな顧客を創出できるよう支援する」と説明した。

<出典:住宅新報>

2023年02月27日