三菱地所、豪州開発で初のグリーンローン

三菱地所はこのほど、オーストラリア・シドニーでプレミアムオフィス開発事業「Parkline Place」の建設資金を使途とするグリーンローンによる資金調達の契約を締結した。海外事業におけるグリーンファイナンスによる資金調達は初めて。グリーンローンとは、調達資金の使途を環境改善効果のある事業に限定した借り入れのことで、同物件ではエネルギーや資源等の利用効率化等に資する環境設計や、建築廃棄物のうち約90%はリサイクル等に回すなどの取り組みを行う予定だ。豪州の不動産環境認証「Green Star」の最高格付けである6つ星の獲得を計画している。

同物件では、環境関連の取り組みに加えて、「ワークライフマネジメントサービス」や「マインドフルネスサービス」、「パーソナルヘルスサービス」などのサービス提供も検討しており、健康配慮などの国際認証「WELL認証(WELL Building Standard)」の「Core and Shell」版を取得も目指す。

<出典:住宅新報>

2021年12月20日